タイガーテールシーホース

「タイガーテールシーホース」（学名: Hippocampus comes）は、シーホースの一種です。シーホースは、海中に生息する特異な形態を持つ魚であり、その独特の外観で知られています。タイガーテールシーホースは、その名の通り、その尾の模様が虎の尾に似ていることから名付けられました。

学名: Hippocampus comes Cantor, 1849

分類: ヨウジウオ目 (Syngnathiformes)、ヨウジウオ科 (Syngnathidae)

分布: タイガーテールシーホースは、主にインド洋と太平洋の熱帯および亜熱帯域に分布しています。特に、インドネシア、フィリピン、オーストラリア北部などで見られます。

外観: タイガーテールシーホースは、独特の縦に延びた体型を持ち、頭部が馬のような形状をしています。体は骨板で覆われ、背びれと胸びれが発達しています。名前の由来である尾の模様は、黄色から赤褐色の縞模様があり、虎の尾のように見えることからきています。体の色は茶色や黄色などがあり、環境によって変化することがあります。

生態: タイガーテールシーホースは、海草やサンゴ礁などの海中の構造物にしがみついて生活します。彼らは遅い泳ぎをし、主に浮遊性の小さなプランクトンを摂取する食性を持っています。また、シーホースは独特の繁殖方法で知られており、雄が受精卵を体内で保持し、稚魚が孵化するまで保護します。

タイガーテールシーホースは、その奇抜な外見やユニークな生態によって人気があり、海洋愛好家や水族館で見ることができる生物の一つです。ただし、一部のシーホースは乱獲や生息地の減少などにより絶滅の危機にさらされているため、保護が必要とされています。

シミラン諸島で見られるタツノオトシゴの仲間。黄色の体に虎のような黄色と黒色の横縞の尻尾が特徴です。カラフルなソフトコーラルに付いているので絵になる被写体で、ダイバーに大人気です。シミランにいったら是非、ガイドにリクエストして見てくださいね。リチェリューロックでよく見れます。

初稿：2010/06/09